インターネットで地図を検索する際、一度はGoogleマップを利用した事があるのではないでしょうか。
地図だけではなく、ルート・施設検索、航空写真、ストリートビューなど様々なサービスがあります。
マップ上に情報が掲載され、行きたいお店の情報も、簡単に知る事ができる様になりました。
Googleマップは誰でも無料で利用できますが、その仕組みはどうなっているのか、無制限に利用しても良いのでしょうか。
今回は、そんなGoogleマップの利用について紹介させていただきます。
Googleマップは無料
Googleマップを利用する際、お金を払った事がありますか。
マップだけでなく、Google社が提供するサービスを利用して、お金を払った人はほとんどいないと思います。
インターネットやナビゲーションが普及する以前は、よく地図を購入していました。
それが最近では、パソコンやスマホから行きたい場所の情報やルートまで、最新の情報を検索することができます。
Google社が無料でこのサービスを提供しているのは、スポンサーによる公告収入があるからです。
例えば、テレビ放送は概ね無料で視聴できますが、番組にスポンサーがいてCMを流します。
Google社も同じで、広告収入が主な収入源なのです。
企業などがGoogleマップを利用してサービスを提供しようとする際、Googleにお金を払う仕組みです。
つまり、営利目的で利用する場合には、お金が掛かるのです。
ウェブサイトでの利用
それでは、自社のウェブサイト上に、Googleマップを埋め込む場合はどうでしょうか。
次の様な条件がありますが、無料で利用することができます。
スクリーンショットをアップロードするのではなく、対象コンテンツを埋め込むこと。
Googleマップの使用許諾に、「Googleおよびその供給事業者の権利帰属表示を付けなければなりません。」とあります。
また、リンクを貼り付けることにより、最新の地図が表示されます。
詳しくは、Google マップ、Google Earth、ストリートビューの使用をご覧ください。
他には、一般向けの無料公開ページで、モバイルアプリではないという点に注意が必要です。
ウェブサイトでも会員制などの商利用の場合や、一定の利用量を超えると有料になります。
モバイルアプリとは、スマホやタブレット用のアプリケーションのことです。
2018年6月11日よりGoogle Maps Platformの提供に伴い、システムが変更になりました。
新しい料金体系は、2018年7月16日以降に適用になるようです。
Googleの料金プランは、複雑でわかり難いと思いました。
詳しくは、Google Maps Platformの料金プランをご覧ください。
埋め込みコードの取得
サイトへ埋め込むには、次の手順でGoogleマップからHTMLを取得します。
取得手順は次の通りです。
Googleマップを開き、地図で表示させたい施設を検索します。
選択した施設の上に、赤いピンが表示されます。
また、地図上の施設をクリックしても、赤いピンが立ちます。
左側に表示される情報の中から「共有」をクリックしてください。
共有メニューがポップアップ表示されるので、「地図を埋め込む」タブをクリックします。
続けて、「HTMLをコピー」をクリックします。
コピーしたHTMLを、Googleマップを表示させたいサイトに貼り付けてください。
印刷物への利用
Googleマップを印刷や画像などでコピーし、他媒体へ利用することは原則禁止されています。
Googleマップの下部分には、データプロバイダ(Google)と著作権情報が表示されています。
日本の場合、ZENRIN(ゼンリン)が地図を提供しているので、著作権はこちらにあります。
データプロバイダ(サービスの提供者)であるGoogleが、地図の使用許可を出すことはできないと考えられます。
また、Googleの使用許諾には、次のようにあります。
印刷物での使用
Google マップと Google Earth には印刷機能が備わっています。商業目的でなければ Google のコンテンツを印刷し、拡大する(地図に道順を表示するなど)ことができます。Google のコンテンツを含む印刷物を配布する場合は、最初に、上記の一般的なガイドラインをお読みください。
使用可能・・・・・書籍、定期刊行物、レポートとプレゼンテーション
使用不可能・・・・ガイドブック、物品、印刷広告引用元:使用許諾-Google
使用許諾に書いてあるのは、Googleマップの印刷機能を使って印刷した場合です。
これを社内資料や案内図などに利用することができます。
初めにも説明しましたが、画像などでコピーしての利用は禁止されています。
パソコンのスクリーンショット機能を使って、他媒体へのデータ利用をしない様に注意しないといけません。
Googleマップの画像データを切り取ったり、加工したりするのもNGです!
まとめ
無料で利用することができるGoogleマップですが、調べてみると詳細な規約や利用制限などがあり、注意しないといけない事がわかりました。
ウェブサイトにコードを埋め込んで利用する場合、アクセス数の制限はありますが、これまでと同じく無料で利用できるみたいです。
また、ウェブ配信の地図サービスは、他にも様々あります。
Yahoo!地図はアクセス数制限がある点や、編集加工不可など、Googleマップと同じ様な制限があります。
他にはOpenStreetMapというサービスもありますが、こちらは商利用も可能なので、気になる方は調べてみてください!